皆さんはどのように英語を学習していますか?

英会話ではリスニングが難しいですが,リスニングは特に学習効果が出にくいですよね。

最近では,Hulu や Netflix などの動画サービスの普及によって,英語学習に海外の映画やドラマを利用する方も多いようです。

でも,映画やドラマはそもそも英語学習用に作られたものではないので,「発話が速い」「語彙や表現が難しい」などレベルが高いことに対する不満も多いようです。

そこで,EEvideo を試してみました。EEvideo は映画やアニメ,ニュースで英語を学習するサービスで,英語が苦手な方でも快適に視聴できるように,学習をサポートする機能を備えているのが特長です。

無料で利用できますので,是非試してみてはいかがでしょうか。

なお,全動画を視聴するプランは 30 日 1000 円です。

PC のほか,iOS アプリと Android アプリに対応していますが,どの端末から課金しても追加料金無しで複数の端末で視聴することができます(同時視聴は1端末のみ)

1.英語が苦手な方でも学習できる

EEvideo では,学習サポートとして動画上に字幕が表示され,さらに字幕上の難しい語彙にはルビ訳が添えられます。

また,文構造の表示や再生速度の変更などにも対応していますので,英語が苦手な方でもストレスなく学習できそうですね。

以下は YouTube のサンプルです。

サンプルではできませんが,ルビ訳や文構造は非表示にすることが可能で,さらにルビ訳はユーザーの英語レベルに合わせて表示することも可能です

サンプルはいかがでしたか?

映画が苦手な方でも,理解しやすいのではないでしょうか?サンプルの続きは,EEvideo 内で無料で視聴できますので,続きが気になる方は是非視聴してください。

サンプルは比較的易しめですが,EEvideo には難しい動画も用意されています。

また,ルビ訳の量を減らしたり,文構造(スラッシュ)を非表示にすることで,同じ動画でも難しくすることができます。

2.親切な学習サポート

では,EEvideo の学習サポートについて詳しく見ていきましょう。

EEvideo では,動画上に同じ英語字幕が2つ表示されますが,上がルビ訳付きの英文,下が日本語訳です。

通常は上を見ながら学習し,必要に応じて下の日本語訳を参照しましょう。

文構造も表示できるので,返り読みを避け,英語の語順のまま理解するトレーニングができます。

日本語訳もスラッシュごとに付けられていますので,訳の参照もしやすいですね。

EEvideo「直訳で理解+直訳で分かりにくい部分のフォロー」のスタイルを取っています。

つまり,英語の直訳に慣れるとともに,直訳で分かりにくい部分は補足しながら理解するトレーニングを行うことができます。

英語には日本語と異なる表現が多いですので,無理のない学習スタイルと言えそうです。

実際に視聴してみると分かりますが,英語の語順のまま,返り読みをせずに理解することができますし,英語特有の表現に慣れることもできます。

3.自分に合った動画やレベルで学習できる

EEvideo には 500 以上の動画があり,映画やニュース,アニメ,トラベルガイドなどのジャンル分けされています。

科学,歴史,不動産案内などのジャンルもありますので,興味がある内容で学習できそうですね。

また,動画はレベル別に5段階に別れています。さらに同一の動画でも,ルビ訳のレベルを切り替えたり,文構造を表示/非表示にすることで,幅広い英語レベルのユーザーに対応しています。

実際に英語レベルとしては,中学修了(英検3級,TOEIC300)~上級者(英検準1級,TOEIC800 以上)にまで対応しているようです。

英語が苦手な方でも,得意な方でも,自分にあったレベルで学習できそうです。

また,同じ動画を2回視聴するなら,1回目は文構造をオンにして,2回目はオフにして学習してみるのもよさそうです。

4.動画での学習は集中できる

学習効果を高めるには「集中すること」が重要ですが,動画を利用することでより集中して学習できます。

例えば,上記の動画はアメリカの大統領就任演説で,動画でなくても学習することは可能です。

しかし,動画なら大統領の表情や手振り,聴衆の喝采やどよめきを感じることもできます。

人間は視覚から得る情報の影響が最も大きいと言われ,視覚を刺激することでより集中できるようです。

ニュースや映画,ドラマでは,映像は理解の助けにもなります。

また,リーディングの学習の場合でも,英語は常に音声を聞きながら学習することが大切だと言われますが,動画であれば映像と音声の両方を利用できるのもメリットです。

なお,動画は権利者様の許可を得たもの,クリエイティブ・コモンズのもの(CC BY 3.0),権利の消滅したもの(古い映画など)を使用しており,クレジットは個々の動画ページに記載されています。

5.スラッシュリーディングのメリット

多読多聴学習の重要性は昔から強調されていますが,単調になりがちで,意味が分かる単語だけをつなげて理解したつもりになるなどのデメリットもあります。

実際,英語のスキルを上げるには,文法や語法を意識し,細かな部分にもこだわって学習する必要があります。

EEvideo では学習サポートとして文構造を表示できますが,文構造にはスラッシュリーディングが取り入れられています(非表示にすることも可能です)。

スラッシュリーディングは句や節ごとに意味を取るテクニックで,区切るだけで複雑な英文でもシンプルになります。

そのため,分かりにくい語彙や文法・語法があっても意味を推測しやすくなり,特に難しい英文の読解において効果があります。

スラッシュリーディングには,前置詞や接続詞,関係詞など機械的に区切ることができる部分と,全体の文構造や意味を意識しながら区切る必要がある部分があります。

スラッシュリーディングはテクニックの要素が強く,トレーニングによって強化することが可能です。

なお,スラッシュリーディングの効果は学術的にも実証されており,アメリカでは古くから移民の英語学習プログラムに採用され,最近では日本の高校の授業にも取り入れられています。

以下は,実際の EEvideo の学習サポートの例です。

難しい英文でもスムーズに学習できるのではないでしょうか。

特に英語と日本語の違いが意識でき,英語特有の表現に慣れることもできるので,英語力の向上に繋がりそうです。

6.学校向け EEvideo 60 日間無料キャンペーン

学校様向のキャンペーンとして,EEvideo ではすべての動画を 60 日間視聴できるコードを送付しているそうです(通常は 30 日 1,000 円です)。

生徒さんや学生さんの人数分送付されるので,自宅での学習などに活用してみてはいかがでしょうか。

中学校や高校,大学だけではなく,英会話スクール塾でも申し込み可能で,教員分のみのお申込み可能です。

申し込みにあたっては,個々の生徒さんや学生さんの個人情報は不要です。また期間終了後には,コードは自動的に使用できなくなり,コードの使用中は課金を行うことができない仕様なので,未成年の方でも安心して利用できますね。

1つのコードで,PC とスマホアプリの両方で利用できます。

日本人にとって英語はとても難しい言語で,その最大の理由は英語が日本語とは大きく異なる言語だからです。

確かに英語は日本語とは文法や語法,語彙だけではなく,バックの思考方法や表現方法,文化なども大きく異なりますよね。

皆さんも経験があるかもしれませんが,特に一定のレベル以上になると(一般には高校上級(英検2級)程度)になると,英語は極端に上達しにくくなります。

実のところ,英語の語彙1つですらネイティブ並みに習得することが難しい場合があります。

例えば getは最も基本的な動詞の1つで,日本語では「得る」「達する」「用意する」「上手に~する」など多様な意味になります。

本来は「あるもの(人)をある状態にする」「あるもの(人)がある状態になる」という意味で,実際にネイティブはこのイメージのまま理解できるそうです。

しかし,日本語には get に対応する言葉がないため,いくつかの意味に置き換えて理解し直さなければなりません。

一部の英語教材には文法や語法の学習を不要とし,大人でも幼児と同じように習得できるとするものや,日本語の思考を排除した「英語脳」で習得できるとするものがありますが,実際には不可能ではないでしょうか。

人間は長い進化を経て言語能力を身に付けてきました。しかし近世まで,日本語と英語のような大きく異なる言語集団が広く交流することはほとんどありませんでした。

そのため,人間には大きく異なる2言語の両方を高度に習得する能力は元々ないのかもしれません。

幼少期に両方の言語に接することにより習得できることもありますが(いわゆるバイリンガル),これは個人の素質に依存する部分が大きく,両方の言語とも中途半端にしか身に付かない弊害もあるようです(ダブルリミテッド)。

EEvideo では「直訳で理解+直訳で分かりにくい部分のフォロー」のトレーニングをすることができます。

つまり,日本語での思考を元にしながら,英語的な表現に慣れることができるわけです。

実用レベルの英語力を付けるのは最低 2000 時間のトレーニングが必要だと言われますが,実際の学習効率は「集中度」に大きく依存します。

集中して学習するには意欲だけでは不十分で,自分に合ったコンテンツとレベルで学習する必要があります。

是非 EEvideo で自分に合ったコンテンツとレベルで学習してみてはいかがでしょうか。

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